回転ドアにアタフタする
ユカちゃんを待って
ホテル前の舗道に出た
銀色の料金ボックスと
何処までも続く路駐の列
その隙間を縫って走り、手を挙げ
道路を横切りながら、
イエローキャブをとめた
ユカちゃんと俺は、
荒い息をしながらドアの前で待ち
しかし
いつまで経っても、
タクシーの扉が開く事は無く
――暫く経つと車は走り去ってしまった
「なっ!?
何いまの!!乗車拒否?!」と
顔を見合わせて憤慨する
「 ―― いい! 走る!! 」
ユカちゃんは叫んで
小さな体で思い切り息を吸い込んで
一気に足を踏み込んで走り出した


