いばら姫




『 おはよう!岡田!
すっごい久しぶりじゃない

どうしたの? 何かあった? 』


「 ―― Sero!! 」




全員一斉に立ち上がる
真木は鞄から黒い配線を取り出し
俺の携帯のイヤホンマイクに差し込む

それの端を灰谷が受け取りPCに繋ぐと
明るい新原の声が全員の耳に響いた


『 …判った
あずとまた喧嘩でもしたとか 』

からかう様な声音にユカちゃんが笑う


「―― してないって

…聞きたい事があるんだ
少し長くなるかもしれないけど
時間、大丈夫か 」


『 今さっき収録終わって
自宅戻って来た所だから

―― うん、オッケー  何? 』


「 … BARってさ
Sero、何回位行ってる? 」


『 バーって、…RELIEFのBAR? 』

「 うん あの変な内臓みたいな空間の先

回廊から先のルートが知りたい
―― 判るか?! 」


「 んと…BARCHROME城は
あずがもの凄い詳しいんだけどな

戦士から騎士になるクエストでも
闇の回廊に入って、途中迄行くし
俺やAsura、他にも沢山
あず手伝ってくれてるから

後は光遣い、
あずの1stキャラのクエストもあるし
相当通ってる筈だよ? 』


「 …アズ、
今連絡取れないからさ… 」


『 そうなのか
どうしよう、繋げられるなら
―― 少し時間貰える?

俺一人じゃ行けないから、誰かに頼ま 』


「―― 急いでるんだ!!

BARの間から……
何か見えないか?!
景色でも、何か…窓からとか! 」


『 あれ? 知ってたんだ

広間の窓からほんの少しだけど
白黒反転した景色で
WANの街が見えるよね

あずと二人で行った時に教えて貰ったよ 』


「 そ、それ!!どこか判るか?! 」