いばら姫




『 マキさんを襲った二人組ね
… キレイな男に頼まれたって言ってるんだ

これやっぱり、…例のミズタニ? 』


「―― 今の所は…
そう考えた方が自然というか… 」


『 それでネ、本題はコッチなんだ

これはまだ
"見た人がいる"だけなんだけど
…… マキさんの居場所が判ったキッカケ

アオヤマさんに、ぶつかった親子ネ
これ、偶然じゃないみたいなんだヨ 』



「…え どういう… 」


『 "あの親子がキレイな男から
ハンカチで包まれたモノ"を
渡されてる所"を見てた人が居たんだヨ 』


「 な…! それじゃ
"自分で捕まえる様に命令して
それをわざわざ
俺達に見つけさせようとした"って
事ですか?! 」


『 ウン わけわかんないヨ

しかもネ
…これがあったからこの事は
マキさんに言わずに、
オカダに伝えたんだけど

あの小屋のドア
―― 鍵穴を変に弄ってたらネ
爆竹が弾ける仕組みになってたんだ

…アオヤマが
蹴破ってくれてて良かったんだヨ 』




――― 遊んでる様にしか思えない


『…それと
アオヤマは相当色々と
ベースを持ったまま
地下鉄で移動させられてる

キキコミしたけど
ミンナ、用事が無い限り
そこまで時間気にしないから
正確じゃないし

―― もうチョット調べるから
…絶対外に出ないでネ
何を仕掛けてくるか判らないヨ?!

またかけるネ! 』



「 ―――…… 」



俺は返事をしあぐねて
ジョンさんの方から電話を切る

画面が暗く成り切らないうちに
再び着信メロディーが鳴り
確認しないまま耳に当てた


「 ……はい! 」