いばら姫




「…―― ユカ2号になるつもりか? 」


「 だけど!!
このままジッとしてても
何の埒も明かないだろうが!! 」


「…もう一度言うぞ

住み慣れた地元じゃねえんだぞ
捜す事に長けてる人達に任せとけ

―― ボウズの話じゃ、

オマエはゲームの中では、
かなり強いキャラクターだったらしいが
そのノリは持ち込むなってこった 」


「 ――…っ 
確かに俺は…
リアルスキル足らない男だよ

こんな所まで、
…人に迷惑かけまくって、
……結局何にも出来てねえよ!!

…でも!!

――― 俺はアズが好きだ!!

その気持ちだけは…!! 」


「… あー うぜー
折角、夏ん時より見直してたのに
結局変わんねえな

行きたいなら行け

その代わり
オマエに何かあったらアズルは泣くぞ 」






――― カチャリと鍵、ドアが開いて

その隙間からユカちゃんが
俺を真っ直ぐ見詰めている



「…… あの…何か
…アズさんにあったんですか?」




「… 岩戸開きには効果あったみたいだな
オマエの大声は 」