「… あまり鳴らすと
もし縛られていたりで
自分から連絡出来ない状況だとしても
いざ使おうとした時充電切れてるなんて
洒落にならねえし… 」
「― 取り上げられてる可能性もあるかな
ユカちゃんは無くしたって言ってるけど
それももしかしたら…」
「 ……… ああ そっか… 」
―― 突然、真木は頭を振って
煙草に火を着ける
「… 青山が出て行った後
目が覚めたボウズは隣に行く前
後を追う様に、車に声を掛けてる
ユカはこの間、眠って居て
水谷が居なくても判らないだろう
―― だからベースの受取は
違う場所で行われた可能性もある
梅川さんとジョンの報告次第だけど
…足取りが掴めれば、
青山の居場所が判るかもしれない 」
微かに震える真木の指先から
開いたPCのキーボードの上に
ポトリと灰が、崩れて落ちた
「 …青山がただ黙って
ジッとしている気がしないな 」
「―― 青山は別に
無敵のヒーロー様じゃねえからな
青山が出て行ってから
アズルは後をつけて行った
もし受け渡し場所で
止めに入りでもしたアズルを
向こうに人質に捕られたら
…アイツは多分
ただのデクノボウになるぞ 」


