いばら姫








『 ハイ 岡田君

睡眠薬の効きはどう?』



「 ――― 水…谷 」



『 …君、何かしそうな顔してたし
他の奴らにも変に動かれると
面倒臭いからさ

青山に、
薬で眠らせて来る様に頼んだんだ

―― ちょっとオイタしたんで
お仕置きしたけどね 』



次には部屋の電話が鳴り
真木が受け取る

短い会話を英語で交わした後
顔を驚きの色に変えて
受話器を持ち替えた


「……… ユカちゃ…?! 何で 」


灰谷が慌てて受話器を奪う




『 ユカちゃんからかな?
アズには
フロント迄迎えに来る様、
さっき電話したけど


…… やっぱり綺麗だね…
このベース…

取りあえずの目的は果たしたし
約束は守ったよ

――― それでは!! 』





「…… 岡田 ミズタニ…って何だよ 」


真木が俺に問い
ジョンも騒ぎで起きて来て
困惑した表情で、
「ナニかあったの?!」と灰谷を揺する



通話時間だけが画面に残った
携帯を握り締めて
俺は、部屋の外へと走り出した