いばら姫




「… そんなもん
見せるなら見せろ

…… こいつにはもう
俺がやってた事は話してる 」


『…だからあ
やり方としては弱いって言ったじゃないか

ルウには効かないだろうから
今まで見せなかったんだし

―― ちょっとさ

そこに、青山も居るだろ?
そもそもこの電話は、奴にかけたんだ

青山を連れて、一度 岡田君
元居た部屋に戻ってよ

…… もう一回言うね
暴れたり、大声出さないで

―― これから面白い物見せるから


青山だけだよ

灰谷にバレると、
ルウに何かしそうだし 』







――― ゆっくりと

部屋から出る



真木は相変わらずで
灰谷はすっかり眠った様だ



…… タイミング良く
青山が自分の部屋から出て来て

あ、と言う表情の後に笑いながら
俺が手にしている携帯を指差して来る

そのまま青山の顔を見ながら
自分の部屋に入ると

怪訝な眼差しで
一緒に部屋へと入って来た




――― 青山は何も言わず

俺から携帯を受け取る


そして恐ろしい程顔を強張らせて
道路際の窓へと走り、
携帯を窓の桟に置く

その視線の先を確かめようと
自分も窓際へと進んだ