いばら姫





天蓋付きのベットに腰を降ろしてから
かなり深い、息を吐く


―― 吉田さんに連絡を入れよう
ハシバにもお礼を言いたいし
ミチルの事も心配だ



暑くなり
ダウンを脱ごうとした時、携帯が鳴って

―― 咄嗟に取ってしまって
ボタンを押してから
自分の携帯では無いと気が付いて慌てる

反対側のポケットを探ると
ボロい俺の、赤い携帯


…… そういえば
青山がフェンスを越える前に
頼むと言われて預かった気がする

無言で切る訳にも行かないし
取り敢えずそれに、出る事にした


「 はい もしもし! 」