いばら姫




「 すみません! ジョン
―― 窓、修理呼びますから 」


『 ダイジョウブだヨ

かなり古い建物だし
タテツケも悪かったからネ

話、判らない事のが多かったケド…
『Azurite』は、
もう無事だって、事だよネ?!

アオヤマさんも、
一緒にいるんだよネ?! 」



「 はい
The.Pierのスイートに入ってます

ホテルマン、エレベーターの人間も
客の顔、名前、
全部覚えている所との事ですから
外から不審な奴が入って来たら
すぐに判りますので 」


「 …それなら安心だ…よかったヨ…


あ!
マキさん! それとネ?!
アナタを襲ったバカ、見つけたからネ!

朝になる前に捕まえたカラ
オサイフも無事ヨ 」


「 うお!!マジで?! 」


「 うん
ボクらのボスが、捜してくれてた

…しょっちゅう、そういう事してる奴で

だからタブン、嘘サモハンとは違って
ミズタニって人とは、関係ナイと思うヨ 」



「 …そっか

――― ジョン、ありがとう 」



「…… ウウン

あのネ…

何だかこの街の、
嫌なトコばかり見せてしまって

――― でも!この街は、
そんなトコばかりじゃ無いんだヨ


―― だから

ミンナが落ち着いて…
そうしたらボク、ミンナをこの街
案内したいんだヨ!


クリスマスイブには
大聖堂でのゴスペル…

ブロードウェイでのトテモスゴイ感動…

自由の女神へ向かう、船から見る摩天楼は
それはホントウに綺麗なんだヨ… 」




そう言って
少し哀しそうにしているジョンに
真木は、
初めてあのJemuで会った時の様な
こいつ本来の笑顔を返した




「 ―― よろしくお願いします

オレ、こっちのアポロシアターって
まだ行った事無くて

本場のライヴ、見てみたいです 」


「 モチロンだヨ!! あのネ… 」