いばら姫






『 フルオートマチック

…ガバメント

" SRAP-1・ギュルーザ "

銃器特性も必要なら、説明するけど 』



「…オメエの入手ルートは偏ってんだよ
こんな特殊部隊用じゃなくて
もっと普通のあんだろうが 」



『…ごめん
急いでたからそれしか…

―― それにリボルバー式は、
青山さんの方が似合うと思ったし… 』



「 そういう事言ってんじゃねえよ!

…まあいいや

水谷よ、まだこれにパレットは入れて無い

―――― 正直に吐けよ 」




「…… 何を? 」



タカオさんは怯みもせずに
テーブルの上に立て、組んだ両手に
細い顎を乗せたまま、綺麗に笑う



―― 黒のファイアーマンコート
フードを頭に被った灰谷は
ジョンさんの太い腕を引いて
土間の奥へと連れて行った




「… ボウズが周りから
孤立する様に仕組んだのも、

外国に発つと父親から伝言を受けて
―― そのまま誰にも伝えなかった


オマエは意識の無いアイツを
無理矢理病室から連れ出そうとして
梅川さんに見咎められ、逃げた ―― 」


「…え



何で俺って判ったんだろう?
真夜中で、病室内、真っ暗だったのにさ 」



「… 香りだってよ

ちょっと変わった香水付けてたろう

梅川さんが、オマエの家に
ボウズの無事を報告しに行った時
部屋中にその匂いがしてたらしいぞ 」



「―…へえ
あの日は着けて行かなかったんだけど


鼻が馴れてたのか、判らなかったな 」