「―― 同時期位に
俺もZattsuの『ハルト』として
デビューして
スタジオの、廊下なんかで
ルウに会って
お互いおめでとうなんて
喫茶室に入って…
最近の事や
岡田君の話を聞いた時に
家を出て、映像撮ってるって聞いて
俺も映画好きだから
もしかしたら、
話合うかもね、なんてね
で……
今年の夏かな
――― 俺、ツアー先
偶然、阿尾森の繁華街で、梅川が
岡田君と一緒に居る所を見て…
何で梅川が、
こんな所に居るんだろうって
凄く驚いたんですよ 」
「…… それは
姪の結婚式に呼ばれたからって 」
「―― 岡田君
梅川さんは、阿尾森に
姪なんか居ないよ ?」
「…… え…? 」
「―― ごめんなさい
俺は俺で
少し調べたんだよ
Zattsuのメンバー、ベースがね
阿尾森の奴なんだけど、
――― 岡田君の事、知ってたんだ
『だいぶ雰囲気変わったなあ
あの人今、何やってんの?』って
… 俺から見ても、
岡田君の当時の雰囲気は
…あまり真っ当じゃない感じで
そんな奴が
あの
―――梅川と一緒に居るなんてってさ
それから暫くして
東京の後輩が、皆で良く飲む店に
ミチルさんを連れて来て
綺麗な人だし、明るいから
すぐに仲良くなって
…何か学校で上手く行って無いみたいで
…で、國の話がやっぱり定番だから
どんな所なの?
みたいな話をしてるうちに
『今度、
自分の友達も、東京に出て来るんだ』
ルウから聞いた、岡田君の話と
あまりにも共通項がありすぎて
ちょっと邪推してね
―― 岡田君を
自分の監視下に置きたいが為に
東京に来る様にたきつけたのか
もしくは、二人で何か組んで…とか
―― ミチルさんが居る部屋も
あの辺一帯、俺の実家の持ち物なんだ
だから、
……ミチルさんの事も心配だったし
岡田君に関しては、
俺自身も様子、見たいって言うか…
会ってすぐに
それは杞憂って判ったけど… 」


