「… 少し、昔の話になりますけど
発端から話さないと
岡田さん、判らないと思うので…
―――まず、
ルウと知り合いになったキッカケは
あいつ独りで
ライヴハウスに良く来てたんですよ
それで音楽の話したりして
仲良くなって行きました
で、…たまに怪我とかしてたんで
問い質したんです
そしたらルウ、高校で、
イジメに遭ってたみたいなんですよ
― 目立つ姿っていうのもありますし
かなり教室で浮いてたらしくて
酷くなった原因は、
仲の良かった子の話だと
クラスで一番人気のあった男子に
告白されたらしいんですね
それで益々、ヒートアップして来て…
それと重ねて
プロモコンテストの時にも、
事件があったじゃないですか
あの時の男
元クラスメートなんですけど
ストーカーになり始めたのは
もうその時期で
ルウの家にも来始めてるって言うんで、
溜まり場になってた俺のアパートに
呼んだんです」
「―― 放火で燃えたんだよな
オレも最近知ったわ」
「…はい
それで、あの部屋に住んでた頃
―― 最初は良かったんですけど
俺も音楽やってて…その
若かったし
喧嘩したりして
結局、俺の家からルウが出て行って
…俺は俺なりに、
かなり必死に心配してたんですけど
――― 青山君や、真木さん
池上さんと一緒に
ライヴに出ているのを見て…
カッとしちゃいまして…
真木さん
あの時は、…本当にすみませんでした 」
「―― 気にしてねえよ
それに謝るなら、青山にだろ
アイツあの時、
ベース割ってるんだからさ 」
「 … そ そうだったんですか… 」
「―― それよりよ
今までの事
……何で梅川さんが
絡んでるって判ったんだよ 」


