いばら姫




少し薄暗い照明の部屋には
窓の下にベット

水墨画の山が描かれた仕切りが
横に立っている

青山はシーツの上に
意識を無くしたままの真木を
上着も脱がさず放り出し


―― 真木のネクタイを外して
その腕をベットの柵に括り付けた

ジョンも無言で、
部屋の棚からタオルを幾つも出し
真木の枕元に置く


青山は、ベット周りのテーブルや
ラックを退けて、椅子だけを横に置き
大きく足を跨いで座り
濃い緑のカーテンを静かに引いた


ジョンは俺の腕を掴み
一度部屋の外に出ていく動きを見せたけど

―― 自分の太い首から
小さなクロスのネックレスを外すと
それを真木の首に架け
胸の前で両手を組んだ