――― 生真面目に頭を下げられ面食らう
「…… 俺の事って
何かあんたに言ってたりするのか? 」
ふと思い付いて質問してみた
すると青山は
途端に視線を弱くして、下を向く
「―― 俺も聞かないし
あずるも判ってるから、何も言わない
…… 俺は弱いから 」
「――… あんたが弱いって… 」
「…弱いよ
あずるが消えた後すぐに
死に物狂いで捜せば、
きっと見付けられた
現に真木は
何ヶ月もかけて捜し出したし
だけど俺はその間……
昼も夜もわからなくなってた…」
「―― 仕方ないべそれは…!!
… 俺だってアズに…
会いに行こうと思えばすぐ会えたのに
…… 知ってる少しの事柄と状況だけで
勝手に結果出して、決め付けて
アズを随分責めた
…現実を見るのが
ただ自分が怖かっただけのくせに…… 」
――― 暫く二人で黙り込む
青山が
自分を弱いと思っていたなんて
予想外だったし
夏に反目しあって居た状況から
酒を飲んでる訳でも無いのに
…こんな風に心情を
お互い吐露しているのも変な感じだ
"―― 外国 "
そのせいなのかな
言葉も風景も日本に居るのとは
まるで違う
目の前にあるのは
古いオランダ風の赤い建物と
石畳とクリスマスツリー
虚勢を張っても、
誰が見ている訳じゃ無い ――
「 …結局さ 」
「 ん? 」
「 俺が判るのは結局
――― 真木空哉が一番
カッコ良かったって事だけだな 」
「―… 全くだ 」
青山は上を向きながら、苦笑する
「…だから俺は
真木がいきなり意味も無く
こんな事するとは思ってない
―――― それは池上も同じだ 」
「… 青山、
池上はこっちに居るのか?」


