「―― しかもイケカミ
ガイドしてくれなんて言うんだ
…仕方ないカラ、リバティ島まで行ったり
一日中回ったヨ
…そしてこの写真とガイド料
このコが歌ってる
" アヴェマリア "の曲入った奴
ボクにくれた…
前にあった教会、皆ゴスペル歌う
録音用のデッキ、あったから
そこでずっとかけてた
だから子供も、大人も、
その頃ここにいた人は
アズの事、みんな知ってる
だから、
―――少し前
ラジオからアズの歌が流れて来た時
すぐに皆、『天使だ』って、わかって
それはもうホントに大喜びしたんだ――
……オカダの映画、見たときね
きっとオカダは、今、
"あの時のボクと同じ"なんだって
すぐわかった
もちろん、オカダの撮る景色好きだヨ!
…誰よりも自由を求めてるのに
氷の底から空を夢見てるみたいな
………掘り出す手助けしたい!
そう思ったんだヨ
――― でもそれが、
この写真に写ってるヒトだったなんて…」
……… え…
「いや、…それは、――違う 」
「― え 違うの?
吉田に少し話聞いて、ボクはテッキリ…」
「―――… 」
「 Jhon 」
天井の格子から降りて来た声に
ジョンも俺も頭をあげる
音楽に掻き消されて
断片的にしか聞き取れないが
『サモハン』という単語を拾って
ジョンに促される前に出口へと向かった


