道路を隔てた公園の路肩
そこには、黒い車が一台
「…ここ 二ヶ月位か
車は毎回違うが
ずーっとあそこに停まってる
この辺り、若手芸人が沢山住んでるから
何処かの雑誌社の記者が張ってるのかと、
最初はあまり気にしてなかったんだけど…
岡田がお休みの日には
あの車もお休み…
そういう事。
偶然では無いと思うね 」
「―― 岡田君
ホントに関わるのやめたほうがいいよ
彼女に関わると、
ホントにロクな事にならないんだから!」
―― 俺は弾かれる様に、壁を叩いた
「 あいつは……!
あいつに会えなかったら…!
俺は今、ここにいません!!」
「…早河
少し部屋、でてもらえる? 」
「しかし! 吉田さ」
――― 吉田さんは、
脂で少し濁った眼鏡の下から
早河さんをジッと見詰める
早河さんは少し怯えた様に、
それ以上何も言わず
黙って扉を閉め、外へと出て行った


