いばら姫








「――― 休みが欲しい? 」


「…… はい 」



映像室

奥は暗がりで、
アルミ棚にはいくつかのフィルムと
修理から返って来た撮影カメラが
デスクライトを反射している



吉田さんはPCを弄りながら、
こちらを見ておらず

早河さんはその横で、
モニターの光に照らされながら
意外そうに目を見開いていた




「せっかく実働部隊に入って喜んでたのに…
一体どうしたの? 」




―― 何て説明して良いのかわからなかった




「…『Azurite』絡みか? 」


「―… え 」



吉田さんがまだこちらを見ずに
ぼーっとした声で、そう言った


早河さんが焦った声で、俺の腕を掴む


「岡田君!
――もう『Azurite』に絡むのは
やめたほうがいい

吉田さんに言われて気をつけてたけど 」


「…岡田 ほら 」



吉田さんは席を立ち
サンダルをペタペタと鳴らしながら
窓際のブラインドカーテンを
カシャリと指で下げた