――― Asuraは意外と冷静な奴だけど
声が怒りで震えていた
「… 岡田君 やっぱり何か」
早河さんがそう言いかけた所で
扉を開けて、実働部隊が帰って来る
途端に部屋は賑やかになり
皆PCのセンサーに、
自分のIDカードを読み込ませた
以前はかなり、出入りに対して
緩い会社だったらしいのだが
隣のビルにある
有名なアニメ製作会社に泥棒が入って
絵コンテをごっそり盗まれ、
ネットで配信される事件が起こり
それ以来こうなったらしい
皆、窓際に集まり、コーヒーを飲みながら
腕を伸ばしたり、
早河さんに書類を渡したり、笑い声が響く
「あ、岡田君 少し早いけど、
朝頼んだファイル整理出来てるみたいだから
今日は帰っていいよ 」
気遣う様な微笑みで
そう早河さんが、声をかけてくれた
「…はい すみません 」
" お疲れ!! "の声が響く中
頭を下げ、椅子から立ち上がる


