背の一等高い魔法使いは ずっとそれを隠し、用心していました そして十六の年の ある夏の『音楽の宴の夕暮れ』 仮面の魔女が こっそり用意していた糸巻き 思わぬ場所で そのトゲに触れそうになった 一等背の高い魔法使いを庇って 姫は傷を負い、倒れ そのまま、動く事はありませんでした。