いばら姫





「…アズ、ポカンとしてたぞ

アキも、お前が戻った後
なんかあったのかって
心配して電話かけて来てたけど…」



「……ごめん
別に、アキをキライになったとか

…そんなんじゃないんだ
―――― アキとは…上手くやってるし 」






はぁ、と俯く西の横で
真木が投げてよこしたディスクをかける




聞いた事の無い
全て英詩のその曲は

――― 俺達のヨコシマな気持ちなんか
払拭するみたいに澄んでいて




かなり長い時間
二人共、何も言えず―――



西は一瞬鼻を啜り
何故か俺に軽く、拳を入れて
俺も笑って、荷造りを再開した