いばら姫






「 アズ 」



「 ―――― うん 」


「…… 今日は 自分の意志で来たのか 」


「 うん 」







「――― 会いに行くから

…… 絶対に 」




「 うん


私も、淳に会いたくなったら

淳が困ったら

―― 何処でも飛んで行くよ」


「…アホ
もしなー 俺が世界中とか撮りに
飛び回る様になったらどうするのよ」



「 行くよ

アフリカの奥地でも
ヒマラヤ山脈のてっぺんでも、

―――― 砂漠でも! 」



「…おまえ、マジで来そう 」


「 あははは

だって、月にも行けるもん 」






「―― ロケットか 」



「うん! あれね
実は色んな場所に沢山あって、
掛け声かけてスイッチ押すと
合体ロボにもなるから地底も行けるよ!」




アズはそのまま
自分が考えたらしい、
月へ行ったその後を語り出して

俺は、
少し反響して返って来るその声を
黙って頷きながら
聞いていた




―― また会える時までその光が
決して薄らぐ事がない様に







「―― 向こう着いたら…連絡して」


「 うん 」




俺は小指を出して、指を切った