いばら姫





目頭を押さえた俺の横に

心配そうにやって来たアズを
足の上に引き倒して
キスしようとしたら、腕をかじられた



「…けっ 怪我してるから
何も出来ないって言ってたのに!!」


「 アホ
片手動けば、寝てたって女抱けるの。
覚えとけ 」



そう煙を吐いて、ニヤリと笑ったら

力入れすぎの
スカったデコピンを俺に食らわせ
アズは"イーっ!!"とした顔をして
バタバタと階段を降りて行った


おかしくて、腹を抱えて笑っていたら
涙が出て来て




まだ青の残った空に
一番最初に光る星

それに向かって


まだアズの顔を見て言った事の無い言葉を
小さく、煙と一緒に吐いた