いばら姫






「…どうやって ここ知った?!」


「トオヤがクウヤ尾行して、
教えてくれたの」


「……………」

…… やりそうだな


アズと一緒に入って来た西が
鞄から、下着やら何やら取り出し
横の予備ベットに置いている


「あ! 淳 これ!さっき話した手紙 」


「… あ 」



紙のボールから、皺を伸ばされた封書

何か零したのか
中から取り出した印刷された紙にも
―― そのメモ書きにも
同じシミが、染みて乾いている



「 淳さ
これ電話番号書いてあるし…
連絡してみろよ

この人、どんな人だ?!」




「…有名だよ

――移民で…
グリーンカード取得して
アメリカ国籍になった

ずっと吉田浩二と組んで
CGアニメとか撮ってたけど
最近はCG以外にも、実写
世界中旅行してるらしくて
色んな場所の自然撮ってる 」



――― だけど

あれから何ヶ月も経ってる


今更連絡しても…






「―――― Hello,
this is JUN OKADA calling from Japan.

May I speak to Mr.REIKAR, please.



――― はい 淳 」




「…… な 何した?! 」


「 電話かけた
女の人が出て
『居るから、ちょっと待ってて』って 」


アズは俺に電話を押し付けて
ドアの向こうに走って逃げ出した


「真木と同じ事してんじゃねえよ!!
ちょっ…
挨拶位しか俺もそんな流暢には…!」




西がそれを見て、
腹を抱えてゲラゲラ笑った