―― 梅川医師の知人が開いていると言う
海辺の小さな病院に着くと
" 何とやったの? "と
少し驚いた顔をされて
" 和製ターミネーターと "と答えたら
梅川医師と真木が、爆笑した
青山の方は打撲と奥歯が折れただけで
殆ど無傷らしい
俺の方は、自爆に近い全身打撲と
膝は割れていなかったが
その下の骨が折れていて
念のためにと入院になった
―――― 病院に発つ前
まだまだバッチリある、
本当は追いかけて来て欲しいという下心と
…『ゴメン』の気持ちを込めて
ペンションの窓際に
あの桜貝の入った包みを置いて来た ―――
―― 入院してから一週間
病院の個室からは、
二学期の始まった学生達の下校風景
小型冷蔵庫の上には花
テレビでは
『笑う大捜査網』と言う
人気ドラマの再放送がやってる
年末年始
このドラマに出てくる脇役
老刑事役"ラクさん"が主人公で
スピンオフ映画がやるらしく
その番宣込みの放送っぽい
ガチャリとドアが開いた
「 岡田!
モズバーガー買って来た
食おうぜ 」
「 真木 」
大きな手提げビニールが二つ
スロットか何かで勝ったのか
片方の袋には、タバコやら菓子やら
「まだ食事の時間じゃないぞ」
「骨折れてるだけだから関係ねーって!
後は牛乳と…」
「…アバウトだな 」
「…オマエは変な所細けえな」
真木は早速袋を開き
ベットのテーブルに飲み物と
フィッシュバーガーやピザを
どんどんと置いていく


