いばら姫





" ほら "と緑川が
ミネラルウォーターを
半ば無理矢理、俺の口の中に注ぎ込み
やっとしっかり、目が見える様になった



「…大将、
" 白い一角獣 "でも見えたかい?」

そう聞かれ


「……漫画みたいな星が、沢山見えた」

そう答えたら、再び緑川は
声をあげて笑った



「…岡田さん
あいつもさあ、辛いのよ

状況からして、あれを止めるのは
絶対無理なんだけど…

――― あんなに強いのに

大〜好きな女の子…
傷付けちゃったんだから


……部屋まで背負っていこうか
歩けないだろ 」



「…放っといていいですよ

…少し気が晴れたし

微妙に殺られる覚悟で
突っ込みましたから」


そう笑って首を振ると
緑川も納得したみたいに頷いて
手を振り、俺から離れた