いばら姫




「……本気で…言ってるの…?」



――― アズの涙で
『演技』が崩れそうになるけど

…これじゃまだ駄目だ

腕を掴んで、
無理矢理引き寄せる



「来ないでよ!!も…ヤダ!!
こんなの淳じゃ無い!!」


「アズ!!…ごめん
本気じゃ無い…… 俺……」


「…いいよ 襲えば?
抵抗しないよ
――――好きにすればいい

……下って何?!
ベットの上で、
いくらでも下にすればいいよ
口説くの得意って言ってたもんね

……それとも私が口利きして
どっかの映像関係に
捩込んであげれば良いのかな

あっという間に監督さんになって
私の前で、踏ん反り返るのかな

そして『よくやったな』って
言って……くれるのかな…」


「アズ!!」


「うるさい!!!!
回復してあげるよ!いくらでも!
"Maxim"みたいに悠然と
淳が思う様、戦える場所が
欲しいんでしょう?!

皆…
それが私に、望む事なんだから!!」




―――― 皆 … ?


砂を蹴り上げられて、
俺の顔に、それが降り懸かる
その隙にアズは駆け出した



「アズさん!!!

な…何であんな事いうの?!
ホントにそんな事望んで会いに来たなら
ほんっきで軽蔑する!!」


「違う!!!
…俺は…ただ………
アズに傍に…居てほしくて」


「じ…じゃあ何で
そういう風に言えないの?!
あなたは、言葉の世界にいたんでしょ?!
言って良い事と悪い事の区別位
わかんないの?!?!」



――― …こういう時
本人の代わりに怒る友達が
傍に居た方が都合がいい



… だけど一口メモ

"この場面で、
女友達の方を追い掛けて行かないで
残っている奴は
―――男の方を意識してる"