いばら姫







「もしもし!!」

『…アズ 見つかったよ 』




人の少ない壁際まで歩く
駅のポスターは、花火祭

見つかったと聞いて
大きなため息が漏れる




『…ザワザワしてるね 駅?』

「……そっち向かうつもりで居た」


『…… ペンションから
少し駅まで戻った所の、商店街で
買い物してただけ

―― だけど、アズの様子は確かに変だよ


肝心な事は黙ってるから

…タイミング良く、女子が居て
そいつ素直な奴だから
少し事情話して…
アズからどんどん本音引き出す様に
少し つついてるけど 』


「… 女が居るなんて珍しいな 」


『…仲良くしてるよ 』




「…… 様子が変って、どんな風によ 」


『…青山さんに 甘えてる
こんなアズ初めて見た

―― これが最後みたいに 』











『…聞こえてる? 』


「 聞いてる 」



『…アズは見つかったし
もう平気だから

―――― 皆来た

切るね また 』