意識は手元のチケットに集中したまま
Seroが落ちる時間に一緒に落ちた
次の朝
日曜日で仕事が休みの
西とアキが訪ねて来て
『誕生日おめでとう!!』と
差し入れてくれなかったら
俺は自分の誕生日を忘れたまま
一日を考え込んで過ごしていたのに
違いない―――
それから急いで、
とにかくバイトを見付けた
何もしないまま
アズの前には立ちたくなかったから――
夏場と言うこともあって
祭の警備をやったり
ホストの話は
梅川医師の話で、少し自分の中では保留
―――やたら西が
家に訪ねて来る様になっていたけど
まだチケットの話は一切していなかった
『Azurite』をアキが好きだし、
渡したら喜ぶのは判っていたんだけど
―――そして八月に入ったある日
今日も俺の部屋で新聞を読んでいる西が
突然声をあげた


