――― どうしていいかわからない
映像だって撮ってる
五月が締め切り
それまでには絵コンテを書いて
何か作るつもりだった
だけど
"これが"って物が思い付かない
思い付いた物があっても
人に出て貰わなければいけないし
状況的に地元だけでは
無理なシチュエーションがある
―――…それに
まだ趣味の範疇を越えていないし
人に知られるのが恥ずかしかった
脚本を見せる、
映像を見せると言う事は
俺の頭の中も
考え方も、見せると言う事だから…
――― アズは少し俺の事を
Jemuでのコンテストの夜に
あいつに話してる
……思い込みかもしれないけど
あのCMの笑いは
俺に向けられている気がする
――― "…終わってないぞ"
そう挑発された気がして
頭にカッと血が昇った
ここでじっとしていても
ダメなのは判ってる
だけど―――
今更、十代の夢を追う少年みたいに
東京に出たいなんて言い出して
親と揉めるのも馬鹿だ
揉めるのかどうかも謎
基本無関心だったのは親も同じ
"少し遊んだら帰って来いよ"
そんな風に言われそうな気もする―――


