「…さぁて…
――――どこの社なの?
随分若いけど
よく調べたわね…
お金なら…ほら…くれてやるから
さっさと拾って、帰んなさいよ」
――― 俺の足元には
外国有名ブランドのバックから抜き出した
幾つもの札束―――
俺が拾わないでいると
しなを作りながら傍に来て
俺の首に、両手を廻した
「…それとも何か
取引があるのかしら…?」
「…さあ…
実は俺、よくわからないので…
ドアを開けるのに
借り出されただけなんですよ」
「……ふぅん…
貴方みたいな子連れて来るって事は…
アタシに服従するお土産なのかしら…
それとも逆かしら…
ねぇ? 灰谷クン 」
―― 灰谷はフードを脱いだ
『…気が付いてたんだ 』
「当然でしょう。
…何?
こんな子連れ来て、何するつもり?
私は確かに、
"東京生まれの東京育ちのセレブ"
って事で売って来てるけど…
――― バラしたらどうなるかなんて
わかってるわよね…?
……で?
青山クンはどうしたの?
今アタシはアンタより
青山クンに夢中なの。
…少し遅れますって連絡は来たけど」
『…青山さんは来ないよ 』
「―――へぇ キミ
結構いい体してるじゃない
服の上からでも解る…
スポーツか何かやってた?
…逆らおうとした事は
この子に免じて許してあげるわ
青山クンとこの子に楽しませて貰う 」
「はい。撮りました 」
「……な…に…?」
「知りません?携帯の、ビデオ機能。
これ流されたら
凄いイメージダウンですよね」
「…………ふぅん…
逆らうんだぁ
アナタもかなりイイけど
私結構、一途なトコも、あるのよねぇ
まあいいわ
……もう一回青山呼びなさいよ
じゃないと全部バラすわよ
―― もう一個
面白そうな噂も聞いたしねぇ…
アンタのトコの
あのいけ好かない小娘の
ウ・ワ・サ。 」


