いばら姫









「――――車、
ホントにありがとうございました
少し遅くなってしまって…
申し訳ありませんでした」

「いえいえ〜
連絡は頂いていましたし

楽しいクリスマスは
お過ごしになられましたでしょうか?」


「はい…
あの、それで俺
部屋に忘れ物を
してしまったかもしれなくて…

ピアスなんですが
お掃除して頂いた時に
何かありませんでしたか?」


「まあ!
少し失礼致しますね
係の者に、聞いて参ります」

「ありがとう 」






――待ち合わせに賑わう
広いロビーとフロント

表に置いた車を
ホテルの人間が移動して行く


「…これでいいのか?次は」



俺の後ろに控えた
黒いファイアーコートが笑う

『…部屋に行きたい

貴方のスキル フル稼働して欲しいな 』


「……スキル ね… 」