「…あのベースもしかして
お前が選んだとかしたのか…?」
「…皆で…楽器屋さんに行って
―私のせいで
前のベース壊れちゃったから」
「………お前が買ったのか?!」
「うん 」
「…テレビのワイドショーで
例のゴシップの時やってたけど
あれ何十万もするんだろ?!」
「…値段は関係ないよ
安くても、ずっと使ってたベースのが
絶対大切だった筈だから…」
「まあ それはそうなんだろうけど…
…体よく買わされた訳じゃないよな?」
アズはちょっと困った顔をして
「なんかリュウジも
似たような事言ってた」
「…何てよ 」
「"インターネットで知り合った人
信用出来る人なのか"って」
「…父親かよ 」
「"父ですから"って言ってた」
「…そこは鵜呑みにすんな。
父親とか思ってる男は
――あんな顔…しねえから…」
「……… うん 」
「気にしないでどんどん話せよ
…じゃあ、俺も話すとな
数字言ったらお前が引く位
女とやってんだ
お前は俺を好きになったら
自分が汚れるみたいな気分
何処かにあるんだろうけど
―― そんなの青山サイドが思うだけで
…俺のが汚い真似
沢山して来てるから気にすんな
嘘嫌いとか、俺言ってるけど
それは沢山自分がついたし
そういう男と遊ぶ奴は
やっぱり嘘も、沢山つくし…
でも嘘つくとさ
――よく言うだろ
それを隠す為に、
どんどん嘘を重ねて行って…
だから俺も
もう嘘つきたくないし
アズにも嘘ついて欲しくないんだ
…かなり極端な部分があるのは
それがデカイのと…
後はやっぱり親が
どこか行く約束破ったりとか多くて
その辺があるんだと思う
――― だから
アズが一度好きになった人を
忘れられなくて
俺になかなか落ちないのも
…凄く矛盾してるんだけど
何処かで、『やるじゃん。』とか
思ってる部分もあったりするんだ……」


