「――赤坂へ 」
タクシーの中でも
アズが外を見ない様に――
"CheaーRuu"の看板
連想させる物
それで全てが終わりになる
「あ…アズ
ちょっと俺の足見て」
「どうしたの? くさい?」
「臭くねーよ。
ちょっと痛いかも
靴擦れかな」
「待って待って
今、見てみるから…」
最終的には
運転手まで混じって
『靴は健康も左右する』とか何とか
そんな所にまで話が飛んで
かなり賑やかに、タクシーを降りた
目の前にはでっかい高級ホテル
すぐにボーイがやって来て
フロントまで案内される
「部屋に、飯取るよ」
キーを受け取り
エレベーターの最上階を押した
柔らかい絨毯を踏み
扉を開いた部屋
少し躊躇するアズの背を押して
フロアまで連れて行くと
やっぱり気が付いた様で
「おおおー?!!」と声を挙げた
"プリティ・ウーマン"で二人が
シャンパンを飲んだ部屋を
模したデザイン
若干違う部分もあるけど
調度品は、同じ物を揃えたらしい
「…本当は
プールとかゲームとかある
渋谷にあるみたいなホテルでも
よかったけど
お前、そんな所連れてったら
俺の存在無視で、
朝まで遊び倒しそうだし。」
アズはけらけら笑って
部屋の色々な場所を
面白そうに廻り出した
その隙に、食事を頼む
ソファの背に腰掛け
取り敢えず、タバコに火
電話を取って
メニューから適当に選んだ
「あ、アズー!
何か食いたい物あるか? 」
「たぬきうどんー!」
「ねーって。」
するとフロントのお姉さんが
"お届け出来ますよ"と
少し笑いながら、伝えてくれる
電話を切ってから
まだ落ち着かないアズを
腰から抱きしめて
一緒にソファに座らせた


