「煙草吸いたいし、少し中入ろう」
「うん 」
一階はファミリー、カップル向け
クレーンゲームとカーレース系
最新の格闘系は
カウンターの近くに数台
二階にコインゲームや
シューティングゲームで
男達の集団客は
一階のフロアに、あまり目を配らず、
直接二階を目指していた
周囲を見回すアズの傍の
適当なゲーム機に座って
タバコの箱を取り出し
アズはポケットから
千円札を出して
自販機でジュースを二個買った
「あれ やってくる」と
無糖の紅茶をひとつ置き
自分は少し離れた場所の
クレーンゲームへ
見ると、最近流行っている
クマのキャラクターグッズが
色々と入っている
やっぱりガキだなあと思いつつ
タバコに火を着け
温かい紅茶に、口を付けた
――― 暫くすると
入口から入って来た
ちょっと派手目な女の子達に
俺はいきなり、逆ナンされた。
最初は
両替目的で入って来たらしく
一人が機械に向かっている間
一人は俺の横に、腰掛けた
俺の顔を一回見て
よそ見をして、また俺の顔を見る
「……ねえ ひとりなんですか?」
「…何で?」
――― 少し相手になってみた
戻って来た時のアズの様子が
ちょっと見て見たかったから
「これからぁ、ご飯食べてぇ
クリスマスのイベントが
クラブであるんで…
それ行こうと思ってるんですけどぉ…
お兄さん、暇なら行きません?
飯、アタシ奢りますよ」
「…俺 田舎モンだからさあ
他の人誘ってよ
これからどうしようかなーって
今もちょっと考えてたとこ」
「えー あー ちょっとだけ
イントネーション違うかもー
…でも全然気になる程じゃ
ないですよぉ…つか
―――マジカッコイイし
ヤバくないですか…?
むしろ案内しますよアタシ。
この辺、庭ですから」
「庭なんだ 」
「庭ですよぉ …えー
ヤバいなーアタシ、
マジ惚れちゃいそうなんですけど…
名前とか聞いていいですか?」
―― かなり可愛い子だと思う
やっぱり東京は層が厚いと言うか…


