いばら姫







「………私を好きで居てくれる事は
何も変わってなかったよ…」




「…… そうだな 」


――― ライヴハウスで話した時
それは俺にも解った……




「…だけど 」

「………うん 」



「…もし今…

お互い手を伸ばしてしまったら
あの屋上の上で…
――サナギみたいになって

ぐちゃぐちゃのまま
朽ちて行くのがお互い判った……」







無意識に
拳を握る




「…私は……

リュウジを愛してるし
それは多分…一生変わらない

だからリュウジが
私を抱え込んだまま

せっかく羽根が生えたのに
…失速するのを見るのは嫌だ…」



「…アズ
何故そんなに、飛ぶ事にこだわる?!

嫌だけど
……想像するのも嫌だけど


お前が…

お前らが幸福なら
ぐちゃぐちゃになって朽ちたって
全然構わないんじゃないのか…?!」



「仲間がいるから 」



「…仲間だったら
尚更判ってくれるだろう?!

いつまで奴らはお前に
荊の冠を被せてるつもりだ?!

俺は…
へっぽこでもいいよ
普通の女の子でいいんだ…」



「…だからそれは言ったよ
『Azurite』である事も私

―― 淳が求めてる

"歌を唄わない私"に
今、私はなれないんだよ…」