いばら姫




本当にアズと俺は高校生で
一緒に昼飯食ってるみたいな
幸福な錯覚



―― 小学生や中学生までは
山で遊んだり
男友達ばかりと一緒に居た

高校でアイスホッケー部に入って
スケート場で先輩に誘われ
"男女交際"は、ナンパから入った

後はそのまま、なし崩し




――― アズが居たら
俺はどんな高校生活を送ってたんだろう


「…やっぱり
ケンカとかしてたかな…」

「 へ?! 」

「…いや
もし、高校時代にアズと会ってたら
どんなだったかなーってさ」


「……縁遠い人な気がする…

私、必要最低限しか
学校行ってなかったし」


「会ってたとしてよ 」


「………いじめられてた気がする…」

「アホ 俺、いじめしねえぞ」

「そういうんじゃなくてー」



――――アホみたいに
きっと大事にしたと思う

最初はケンカから始まったとしても




「…アズ 」

「…うん 」



「…やっぱり我慢出来ないから聞く

青山さんとは
…あの後、会ってるのか?」



「…一回
事務所で会ったけど、会ってない

私、殆ど海外だし
直接の接点無いから…」


「連絡先も…?」





「…クウヤやカイヘーからたまに
"元気でやってたぞ"とか
話、聞く

"CheaーRuu"は"CheaーRuu"で
別のプロジェクトの中で動いてるし
…今凄く売れて来てる所だから」


「…いくら忙しくたって
時間位取れるだろ

あのコンテストの日に
復活した訳じゃないのか…?」




「……言っても いいの…?」



「――― 聞く覚悟で話してるよ」







アズはしばらくしてから
口を開いた