いばら姫






――― 9時から開始して
細かいシーンを撮り
お昼休みのチャイムが鳴った


『お昼休みに、なりました〜。
給食係の人は、給食を
持って来て下さい〜。』

"池上海平"が
小学生が言う様な挨拶をし
皆爆笑しながら立ち上がった


「アズ、弁当貰って来るから
先に食ってて
俺一服してくる」


「あ なら私貰って来ておく!」

「いいよ 後
ダウン持って来るから」


入口にもう待機していた
配膳係の人に、
弁当とお茶を貰って、アズに渡す

さっき皆が吸っていた
昇降口の方に行くと、
今回は灰皿用の
バケツが置かれていた


…何だ 外のが日が当たって暖かいな


再び体育館に戻って
アズの肩を叩く

アズは入学式のしおりを見ていて
まだ弁当に、手を付けていなかった


「…食って無かったのかよ」

「 待ってた 」


「……寂しがり 」

「む。それは淳じゃん」



「…外で食うよ
風無いし、暖かい」


弁当とお茶を
二人分持った俺に

アズは二つの席に
しおりをキチンと置いて
慌てて後を 着いて来た