秋斗の影が、あたしの影と重なる。


一瞬だけだった。


触れるだけのあったかいキス。



あたし、変態なのかな?

もっとしてほしいって思った。



「じゃっ、なっ」



秋斗は、早足で帰っていった。



あたしは暫く立ち尽くしたままだった。