秋斗だけ。


あたしには、秋斗がいればいいよ。


世界中に2人だけだとしてもきっとさみしくないんだ。



「秋斗……大好きだよ」



「結陽…オレもっ」


抱き締めた体を離したくないと思うと、どんどん力が入る。


もし明日……。

あたしが死んでしまったら。
秋斗が死んでしまったら。


もう二度とこの温かさを感じることができないんだと…


そう思うと胸が苦しくなってしまう。


だって、あたし達の未来なんて分からないんだから。


明日、親友と大喧嘩するかもしれない。

明日、事故にあうかもしれない。


明日、なにがあるかなんて分からないんだから。