「っていうこと。」
冷房が効いてるこのカフェは緊張してるあたしには過ごしにくい雰囲気だ。
いつにも増して光瑠くんも秋斗も真剣なめつき。
「ホントのこと話して。」
その言葉に、あたしは味がうすくなったアイスティーを啜った。
「あのね。あたしに元カレはいない。秋斗があたしにできた初めての彼氏。」
その言葉に2人供ビックリしている。
「っていうか、あたしはチャラチャラしてる男キライだし、っていうか、着信履歴っても番号確認したの?」
「あ……」
と、小さく漏らす光瑠くん。
でも、秋斗はまだ疑ってる様子。
「そんなに信じてないの?この手段はいやだけれど……」
あたしはカバンをあけて、あるものを取り出した。
「はい、ケータイ。メールも着信履歴も、アドレス帳も全部。見れば分かるよ。秋斗以外の男なんてお父さんくらいしかいない。」
秋斗は確認したそうだけれどやっぱり見れないような複雑な心境のよう。
あたしは置いたケータイを手に取り秋斗の手の平に置いて画面をひらいた。
秋斗はビックリしてる。
「どうぞ?遠慮はいらないわ。男のメモリーあったらケータイ折っちゃえば?」
秋斗の目線はケータイの液晶にうつる。
そして、一言。
「誠人って誰?」
そしてあたしを見つめる。
子犬のようなくりくりした目が切なげにあたしを見つめる。
「見つめ会ってないで答えたら?」
愛佳を追いかけに行けないもどかしさでイライラしはじめる。
「従兄弟だよ?男じゃないよ」
秋斗は、ブスッとする。
そしてケータイを左右対称にもつ。
「待って!
アドレスは消さないでよ?もちろんケータイも折らないで!その機種結構いいやつで高かったんだから。」
秋斗はさらにブスッとする。
まるで、おもちゃを買ってもらえない子どもみたいに。
こんな状況だけど可愛いっ
「なによぉ」