「はい、わたくしが秋斗の恋人です」
……と、言いたいところだが。
「そうですけど……」
と、答えると水夏は、緊張がとけたようで、ドカッと椅子に偉そうに座る。
「ふぅーん。そんなでもないじゃん」
なんて意味深な言葉を言いながらミルクティブラウンのキレイな髪をくるくるする。
なにがしたいの?
なにがなにが?
「なんですかぁ?」
じろじろ水夏を見る結陽にイラついたようで、水夏はこれまた偉そうに上から言ってくる。
「さっきからなんだんですかぁ?そうでもないじゃんってなに?」
「ん?ルックスに決まってんじゃん!」