周りの女子高生たちが楽しくしゃべっていて、決して静かなんかじゃないのに、
なぜかあたしたちの席だけがシーンと静かな空気に包まれているように感じる。
周りの女子高生たちの声は聞こえるんだけど、なんとなくしか聞こえない。
どこか遠くでしゃべっているように感じられて………あたしはそんな空間の中で、はっきりと拓海くんの声を聞いた。
「奈緒ちゃんが好きなんだよね」
女子高生たちの声とは全然違って、ちゃんと近くに、はっきりと聞こえた。
スローモーションのようにも感じられたのは………拓海くんの言葉のせいだと思う。
「……え……?」
それしか……言えなかった。
今までみたいに『可愛いね』とかだったら、
最近は免疫がついてきたから、もうちょっとましな返事ができた。
けど聞き間違えじゃないなら、
今のはきっと………世間一般に言えば“告白”というものだと思う。
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