「ヤンキーの中に、何であの黒髪の女がいんの?」
「浮いてるよねぇ」
「可愛いからじゃん?ま、あんたのが可愛いけどー!」
「ちょ、やめてよぉ!」
ギャルじゃない普通のあたしが、ルックスの良い不良3人と同じ席に座るなんて、これから先ありえないことだと思う。
今この瞬間、
2つ隣の席に座るギャル2人組の、そんな会話が嫌でも耳に入ってきたから、そう思わされた。
近くには数組の女子高生たちが座っていて、そのほとんどから視線を感じる。
「あれって西高の人達じゃない?」
「やっぱかっこいいー」
「あの赤髪の人って、ここら辺で1番ケンカ強いんでしょ?」
この3人はどうやら有名人らしくて、他の近くの席に座るギャルからはそう言われてた。
まだ高校に入学して1ヶ月しか経ってないのに、こんなに有名になってるなんて凄いと思う。
あたしみたいな普通の人からしたら、あたしが知らない人があたしを知ってるなんて、信じられない。
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