愛してよダーリン





「あのね?最初樹がクラスに入ってきたとき、何でこんな不良が来ちゃったんだろうって思ったの」


「……」


「無口だし愛想ないし、見た目超近寄りがたいし」


「……」


「でも席が隣だったから、しょうがなく漢字テストの丸つけを隣同士でしなくちゃいけなかったの」


「……」


「だけど、樹は寝てて何もテストやってなくてね?結局丸つけすることもできなかったの」




莉加ちゃんは自分と樹の出会いを事細かに話したいらしく、あたしには一切しゃべらす暇を与えなかった。




聞きたくないのに、出会いなんか。

莉加ちゃんが樹を好きになった理由なんか。




「でもこれから1年間同じクラスなんだし、今話しかけないでいつ話しかけるのって思ったの」


「……」


「だから話しかけようと思って、寝てる樹の背中を叩こうとしたの」


「……」


「そしたら寝てるはずの樹の目が開いたから、莉加ビックリして椅子から転げ落ちちゃって」




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