愛してよダーリン





きっと樹のことだからあたしの椅子だって知ってて座ったに違いない。




それなのに、あたしが椅子を探してるのを知ってて、


わざと知らないフリをして、あたしが慌ててるのを見て楽しんでたんだ。




まぁ、樹がそういうことする人だってことは、昔から知ってたんだけどね。




樹は他の椅子に座り、あたしはやっと自分の椅子に座ることができた。




近くに樹がいたから、久しぶりに2人で話せるチャンスだって思った。



だから、せっかくだし話したいなぁって思ってたのに……。




「奈緒ちゃん、大縄跳びお疲れさまぁ」




案の定、何を考えてるのか分からない笑みを浮かべてる莉加ちゃんと、もう1人の大人しそうな女の子が、


あたしの前に置かれてる椅子に座ってきた。




あぁ……誰か。



千里たちでもいいから、この気まずい雰囲気の中にあたしを1人にしないでほしい。




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