愛してよダーリン





病人相手にこの男は何てことをしてくれたんだろう。


あ、あんな激しいキスを……。




息が乱れて呼吸を整えるのにあたしは必死なのに、一方樹は余裕な顔であぐらをかきあたしを見ていた。




「ほんと下手くそ」


「う、うるさい」


「いつ慣れるんだよ?」




そんな事言われたって、無理なものは無理なんだもん!


だって、練習の仕様がないし。

やり方だって知らないし。




むしろ樹がついていけないあたしのレベルに合わせてくれればいいだけだと思うんだけど!




……なんて、言ったらまた激しいのをされそうだから言うのは止めておいた。




そして、ふと思った。



「ねぇ、樹」


「ん?」


「あたし風邪だよ?絶対移ったと思うんだけど」


「あぁ。移ったらまた移してやるよ」




風邪が移っちゃったと思って心配したのに、樹はこれまた余裕の顔でそう言ってみせた。




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