今日は平日で人が少ないから、やっぱりすぐに観覧車に乗ることができた。
樹が先に乗り、あたしたちは向かい合うように座った。
「今日は誘ってくれてありがとう」
「あぁ」
最高の初めてのデートになった。
明日から樹とは少しだけ離ればなれになってしまうけど、
今日のことを思い出せば頑張れる気がする。
「ほんとはね、樹が引っ越すって聞いて、すごく不安だった」
「……」
「でも樹のおばあちゃんのこと心配だし、会えない距離じゃないから頑張ろうって思った」
「……」
「それに今日を………辛いことがあったら思い出せば頑張れる気がする」
そう言いながらも、樹の目を見て話せないのは………目を見たらすぐにでも泣いてしまいそうだからかもしれない。
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