愛してよダーリン





最後の最後までお化けが追いかけてくるから、


結局長い最後の道を樹を引っ張って全力疾走していたことになる。




そんなことしたんだから尋常じゃないくらい息が乱れるに決まってる。



膝に手をついて“ハァハァ”言ってるあたしの後ろで、樹も膝に手をついて“ハァハァ”言ってる。



そりゃあ、あれだけ全力疾走したら誰でも息切れしちゃうと思う。



呼吸を整えるために“スーハー”と深呼吸をし始めたあたし。



そのあたしを見て、樹は“ぶっ”と吹き出して笑いだした。



「ちょっ、何で……笑ってんの?」


「顔……」


「顔?」


「鏡見てみ?」



今度はお腹を抱えて笑いだした樹は、近くにあったベンチに座った。



あたしは樹が笑ってる意味を知りたくて、鏡をカバンから出して自分の顔を見てみた。



するとそこには、明らかに化粧が涙で落ちました感満載の自分の顔が鏡には写っていた。



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