「え…鈴木世梨って誰?!」

「上条さんじゃないの?!」


隼也の言葉で講堂はざわつき始めた。




「ちょ、世梨ちゃんっ!起きてください!…世梨ちゃん?」


隣に座っていた綾音は、寝ている世梨の肩を揺らして起こそうとする。

その声に反応した周りの人は、一斉に世梨を見る。

その瞬間に、しまった!と顔を崩す綾音。



「ふわぁー…綾音?!もう終わったの…?」


世梨は、目をこすりしながら、あくびをした。



「信じられないっ!」

「こんな子が…隼也様のパートナー?!」