「いっててて・・・」




 「大丈夫?柚輝・・・」




 望が心配そうに尋ねる。痛い・・・。ハデに転んじゃったかな?やっぱ情けないよ・・・。




 「大変だ!ほ、保健室に運ばなきゃ!!」




 「「へっ??」」




 あたしと望の声がカブる・・・。その瞬間。




 「うわっ」




 あいつが・・・琉斗が・・・あたしをお姫様抱っこした!!




 「「いや~~ッ!!琉斗クン何で~~??」」




 女子の悲鳴のようなものが聞こえる。




 「俺柚ちゃんを保健室に運んでくる!・・・あ!光!その間、望ちゃんをヨロシクな!!」




 「りょーかい」




 「えっ///」




 “任された”って感じの光クンと、照れている望。もしかしたら・・・あいつ、知ってたのかも・・・。




 あたしとあいつ、正反対な2人。